- 甲状腺がん.jp TOP
- 甲状腺がんの種類と症状
甲状腺がんの種類と症状
甲状腺がんには、進行の遅いものと速いものがあります
- ・がんの種類には、悪性度の低いものと、高いものがあります。
- ・悪性度の低い甲状腺がんとして、分化型(の甲状腺がん)があります。
- ・分化型は、がん化した細胞が成熟しているため、がん細胞の増える速度が遅く、予後が良いとされています。
- ・甲状腺がんのほとんどを占める乳頭がん、濾胞(ろほう)がんは、分化型に分類されます。
- ・悪性度の高いがんには、髄様(ずいよう)がん、未分化がん、悪性リンパ腫などがあります。
- ・もっとも悪性度が高いものは、未分化がんです。
- ・未分化がんは、がんの細胞が未成熟なため、増える速度が速く、病気の進行も速いのです。
甲状腺がんは、種類によって症状が異なります
- ・分化型の甲状腺がんでは、のどぼとけ付近のしこり(結節:けっせつ)以外、自覚症状がみられないことがよくあります。
- ・未分化がんや悪性リンパ腫では、声のかすれ(嗄声:させい)やしこりの部分の痛み(圧痛:あっつう)があらわれることがあります。
甲状腺がんの分類(種類別)

がんの種類と症状
乳頭がん | |
---|---|
割合 | 甲状腺がん全体の約90% |
自覚症状 | ほとんどなし |
しこり(結節:けっせつ)の状態 | 固い |
発症する年齢層 | 10代から高齢者までと幅広い |
特徴 |
|
濾胞(ろほう)がん | |
---|---|
割合 | 甲状腺がん全体の約5% |
自覚症状 | ほとんどなし |
しこり(結節:けっせつ)の状態 | やわらかい |
発症する年齢層 | 30代から高齢者 |
特徴 |
|
髄様(ずいよう)がん | |
---|---|
割合 | 甲状腺がん全体の約1~2% |
自覚症状 | ほとんどなし |
しこり(結節:けっせつ)の状態 | 固い |
発症する年齢層 | 多くは30代以降 |
特徴 |
|
未分化がん | |
---|---|
割合 | 甲状腺がん全体の約1~2% |
自覚症状 | 痛み、声のかすれ(嗄声:させい) |
しこり(結節:けっせつ)の状態 | 固い |
発症する年齢層 | 40代以降、高齢者に多い |
特徴 |
|
悪性リンパ腫 | |
---|---|
割合 | 甲状腺がん全体の約1~5% |
自覚症状 | 甲状腺の腫れ、声のかすれ(嗄声:させい) |
しこり(結節:けっせつ)の状態 | 固い |
発症する年齢層 | 40代以降 |
特徴 |
|
- 予後
- 今後の病状についての見通し
- リンパ節
- からだの免疫をつかさどる細胞が集まっている器官
- 転移
- がんが、最初にできたところから離れた臓器、器官に広がること
- カルシトニン
- カルシウムの量を調節するホルモン
- 橋本病
- からだの免疫に異常が起こり、自分の免疫システムが甲状腺を攻撃して、甲状腺の働きが低下する病気